アラフィフ独身介護士のミノタケ資産運用

身の丈にあった「頑張らない」投資スタイルで金融資産3500万円を目標にするブログ。圧倒的なパフォーマンス!とは無縁な平凡な人が普通にできる資産運用を語っていきたいと思います。

2022年05月

こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。今回は個別株、ミノタケの主力銘柄の一つ3678:メディアドゥについて珍しく語ってみたいと思います。けっこう期待している銘柄です(^^)。期待はしてるのですが…?


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2022年5月17日の終値より。ミノタケの日本株PFのメディアドゥは買値から半額以下(というか1/3…)の含み損状態に沈降中…。

メディアドゥは電子出版の卸売り業を主業としています。しかしミノタケの期待値とはうらはらに株価的に右肩下がり…。ここしばらくの下落傾向は電子出版市場が頭打ちと見られていること。小さくないウェイトを持つLINEマンガへの取次事業がLINE自体が自分の子会社で行っていく方針となり売上が落ちると見られていること。

加えてメディアドゥ自体が2023年の決算予想を売上で4.5%減の1000億円、利益は46.1%減の8.5億円と発表したこともあり、目先厳しいと見られ売りを呼んでいる…?という形です。



「全然ダメじゃん」というのがここまでの内容と言えましょう。ボコボコですね(^^)。しかし、長い目で見ると大いに期待できるのではないか?というのがミノタケの見方です。そもそも上がると思わなければ買ってないし(笑)


メディアドゥ 中期経営計画(2023-2027年2月期)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3678/ir_material_for_fiscal_ym3/116254/00.pdf

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今期(2023年2月決算)は投資がかさみ、減益見込みですが5年後の2027年は5割増しの売上1500億円を見込んでいます。純利益は60億円と前期(2022年)の15.7億円とくらべても4倍弱(3.8倍)となります。現在の株式数(15,407,134株)から割り出されるEPS(1株利益)は389円。5/17終値(1,712円)から弾き出されるPERは4.4倍!となります。

対して2023年会社予想の8.5億円だと55倍になってしまいますから、今売られるのも無理からぬ話かな、とも思いますが…。ちなみに2023年の配当金は「0円」!の予定です。

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配当金が0円?投資家に還元する気がないのか!?とは思わないでください、今回の記事の本筋はまさにここにあります。配当がない代わりに自己株式を取得し、約10億円分の株式を償却します。しかも早々に実施し、すでに償却済みです。

自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ
自己株式の消却に関するお知らせ

償却した株数465,317株を償却前の総株数で割るとおよそ3%(2.93%)の株数になります。これは1株あたり3%価値が上昇(EPSの上昇)したことに相当します。毎期の配当利回り(1%いかない!)より圧倒的に高い還元率です。今期に関しては配当金より自己株式を取得したほうが利があるとメディアドゥが考えたと言えます。

メディアドゥが取得した自己株式の単価ですが計算すると(999,846,600円÷462,500株)、約2,162円となります。2027年時における中期経営計画の達成が条件となりますが、この価格以下なら「お得」と考えられる一つの指標となるでしょう。

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さえない株価が続くがメディアドゥ自体は2162円以下は”お得”と考えている…。

ちなみにその中期経営計画では現状、売上のほとんど(92%)を担っているのは電子書籍関係ですが5年後はこれを75%まで落とし、25%をそれ以外の事業としたいとのこと。電子書籍の卸売りの1本足からの脱却が今回の中期経営計画というわけですね。

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同中期経営計画より

もちろん、これは会社の目論見であり現実になるかはわかりません。市場的には「そんな上手くいかないんじゃないかな…」というのが株価に現れているのだと思います。しかし創業社長である藤田恭嗣氏はなかなかの熱血漢で、自ら世界を切り開いていくような信念と情熱を感じさせる人物です。元々は音楽配信の事業でそれなりにうまくいっていたのに、「決してNo.1にはなれないこのマーケットを俺の一生の仕事にしてしまって良いのか…?」と疑問を感じ、今ならNo.1になれると電子書籍の取次業に打って出て実際に国内最大手になってしまいました。新しい収益源として取り組んでいる一つとしてNFTを利用した書籍の付加価値の増大と、そのNFTを通じて消費サイドも価値の増大による利益機会(NFT取引)の提供とまさに新しい市場を作ろうと模索しています。NFTというと子供の落書きがン億円で取引された、とかニュースがひと頃飛び交いましたがメディアドゥはもっと手軽な価格で取引できるようなマーケットを育成していきたいようです。

「デジタルコンテンツの資産化」が藤田社長のキーワードとのこと。

藤田社長は経営者としては割りと早めにブロックチェーンに目をつけたところもセンスを感じます。BTCなど暗号資産に対する批判は多いですが、第3者による保証のいらないブロックチェーンはまさに「発明」でありこれを利用しない手はないのですが、近年になってようやく実用例が出始めましたよね。ちなみにメディアドゥでは採用ブロックチェーンとしてイーサリアム系列のFlowというブロックチェーンを利用しているそうです。


メディアドゥは色々失敗(試行錯誤)を重ねながらも、新しい市場を切り開き拡大していくと期待しています。

企業家倶楽部 2017年 06月号 [雑誌]
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こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。ミノタケの投資目標は「65歳から30年間を生きるための資金作り」を第一としています。その金額として自分なりに計算してみて3500万円という数字を設定しました。健康であることが前提だし、昨今の円安にともなうインフレ傾向を見ると生活費も値上がってくるわけで、この数字も見直しが必要になるかもしれませんが…。





仮に3500万円を達成したら、その先は65歳からその時の自分の年齢を差し引きその間の生活を賄うための資金を確保することを目指す、ということになるでしょう。すべてを資産でまかなうつもりはなく、仕事量を減らして今より低賃金(今もそう?笑)で働きつつ自由な時間を増やしていく、というのが理想です。引退前なので、配当金+労働で日々の暮らしのお金を賄う、という形なら現在のポジションを取り崩すこともないですから理想的でしょう。

例えば55歳から65歳までの10年間なら、15万円(ひと月分の生活費)x12ヶ月x10年で1800万円。仮に労働で月10万円を確保するとしたら600万円余分に確保すればOK、という考えです。実際は、もう少し余裕額を確保してから行動となるでしょうが。

つまるところミノタケは完全リタイアを目指しておりません。ミノタケは仕事することそのものは嫌いではないし、身体を動かすことで健康の維持にもつながると考えるからです。介護の仕事は体はもちろん、わりかし臨機応変な対応だったり、利用者やスタッフの動きの把握や共有も必要で意外と頭も使います。健康、長生きにつながる仕事だと思います。

70歳くらいまでなら量を減らしつつ、介護の仕事を続けられるんじゃないだろうか?と想像します。ミノタケは山歩きが好きで、そういった環境の維持管理に携わる仕事にも関心があるので介護にこだわるつもりもないです。たぶん、健康維持なども目的に何かしらの仕事はしてるんじゃないかなぁ?そう考えると65歳以降も労働収入を見込んで資産目標を設定してもいいわけです。

こんな風に考えると大金は不要です。1億円持ってたらそりゃ安心ですが、別になくても問題ない。

ものの本によれば、死ぬ前の後悔の一つとして「あんなに一生懸命働く必要なかった」というのがあったと思います。自分が生きていくのに必要な資金を見定めて、必要なだけ働くようにしたいですね。


死ぬ瞬間の5つの後悔
ブロニー ウェア
新潮社
2012-12-18





余談ですがお金持ちの代名詞的な意味で「億り人」という言葉を使いましたが、1億円=お金持ちという時代ではないですよね。家持ちの人や積み立てている個人年金などを合わせると1億円を越えるという家庭はゴロゴロあると思います。2~3億円くらいあってようやくお金持ちかなぁ、という気がします。


以前に書いたFIREのテーマ本の感想を書いた記事です。

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