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こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。最近、職場で投資について尋ねられる事が増えてきました。同僚も概ね同世代(アラフィフ)であり、人生のピーク?を過ぎて色々考えるところもあるのでしょう。貯金一本槍、あるいは貯金すらしてこなかった人も、先々を考えて「お金を増やしたい」という思いに駆られるようです。

(ちなみにミノタケの職場は施設長ポジションの人やケアマネの人が株式投資をやってたり、割と投資の話題が出てくる珍しい職場かもしれません。)

ミノタケの場合、元々収入が不安定な仕事をしていたこともあり老後の年金も乏しいことが若い時分から分かっていました。なので人より「投資をしない(≒副収入を得ない)と生き延びれない」という自覚が早くからありました。「とにかく副収入を得るノウハウを身に着けないと死ぬ!!」という思いが強かったですね(^^)。

日本は現金信仰が強くミノタケみたいなタイプはマイノリティだと思いますが、年を重ねると否応もなく「今のままでは到底老後を生き延びれない」という自覚を得るのでしょう。しかし投資のリターンと確実性は時間が物を言います。果たして50代から投資を始めることは有益なのでしょうか?ミノタケの認識としては「有益だ」と考えます。

50代から投資を始めることで何を有益とすることができるのでしょうか?
・現金を貯金するよりもお金を増やすことができる。
・貯金以外の資産運用の手段・理解を得ることができる。

この2点だと思います。現世代の労働者の引退時期は65才前後というのが一般的な認識でしょう。であればおおよそ15年の時間があります。また、投資をして15年後に全てのポジション(投資先)を売却して現金化する必要もないでしょう。お金に不安があるならば自然、フルタイムの仕事からパートタイムに移行するとしても70~75才頃まで働き続けるという選択肢もあるわけですから。

そうであれば投資期間は15年ではなく、必要に応じて一部を現金化しながらも最長で25年前後と考えることができるわけです。

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この画像はhttps://keisan.casio.jp/ というサイトを利用して出してみた長期投資による複利効果のシミュレーションです。株式系のETFやインデックスファンドの投資利益としては「控えめ」な年利5%で計算してみました。投資元本は「つみたてNISA」を利用(年間40万円が上限)するとして3.3万円/月でやってみました。

15年後の積立元本594万円に対して877万円(赤い枠で囲った部分)で+283万円の含み益となり、なかなかの成果と言えるのではないでしょうか。

さらに25年後(つみたてNISAは20年までしか投資が続けられないので、このようにはなりませんが参考としてください。)には投資元本990万円に対して1941万円とほぼ二倍までにお金が膨らんでいます。50からの手習いで投資を始めてこの結果であれば大成果と言えるでしょう。

(15年後移行は少しずつ現金化していくことが想定されるのでシミュレーション通りとは行きませんが、全てのポジションを現金化しない限りは複利効果は活きてきます。)

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対してこちらは現金預金した場合のシミュレーション。年利率「0.002%」とした場合です。15年で806円。25年で2,336円の利益しか得られません。比べるべくもないですね。

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銀行金利は長短期かかわらず「0.002%」の数字が並ぶ。

これを見て「ようし俺も投資だ!!」と勇むのはいささか気が早いです。これはあくまでシミュレーション。現実は年利5%で直線状に資産が増えていくことはありません。現実には+10%を越える年もあれば-5%、-13%なんてことも、いや瞬間的には-50%になることもあるのです。昨今で言えば昨年のコロナ暴落が記憶に新しいですね。親しみやすい日経平均で言えば23,000円ほどから17,600円前後、実に-30%も暴落しています。+5%というシミュレーションは超長期間の上下動を慣らした数字なわけです。

要は時期によって「儲かる」どころか、「大損する」ことも考えられるわけです。 ここでミノタケ自身を含めて不安が覗きます。「お金が必要になる15年後がもし、大暴落と重なったらどうすればいいんだ!?」ということです。これは誰しも考えることですが、一般的な不景気期間が1~3年であることを考えるとその期間をやり過ごせるだけの現金を確保しておくか、労働で補うのが現実的な選択となるのではないでしょうか。ミノタケ自身もそれを想定して考えております。

歴史的には10年単位の不景気ということもありました。この場合は、仕方がありません。働きましょう(笑)。その時、貯金も資産もない人はもっと苦しいはずですからね。一つの対策としては配当金を目的とした投資を並行していくという手段が考えられます。








FIRE(早期リタイア)をテーマとした最強の一冊として知られるこちらの本では「現金クッション」という言葉で不景気を想定した備えをしておこうと提案されています。

また、先に述べたように15年後にきっかり全額を現金化する必要が生じることもないでしょうからそこまで心配することもないと考えます。

いささか端折り過ぎな感はありますが、以上をもってミノタケは「50代から投資を始めることは有益」と考えます。何より現金以外の「運用」手段を身につけることは利益を得る、損失を被ること以上に価値があると思いますよ!



ミノタケの考える「アラフィフ世代が始める資産運用」をより突っ込んで語っています。



老後の生活を考える上で「どれだけの年金をもらえるのか?」を知っておくことは「いくらお金が必要なのか?稼ぐ必要があるのか?」を知る重要な要素です。


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50代から老後の2000万円を貯める方法
水上克朗
アチーブメント出版
2020-03-26