アラフィフ独身介護士のミノタケ資産運用

身の丈にあった「頑張らない」投資スタイルで金融資産3500万円を目標にするブログ。圧倒的なパフォーマンス!とは無縁な平凡な人が普通にできる資産運用を語っていきたいと思います。

カテゴリ: 読書

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こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。今回はミノタケが昨年読んで、「面白いな~」と思った本をいくつか取り上げてみようと思います。

ミノタケは今52歳で今年53になるのですけど、この歳になってくると自身の健康や老後のこと、社会保障や国情の安定なども気になってくるのか政治に関する関心も高まってきました。読む本などもそういった傾向が反映している気がします。投資に関する関心もあいかわらずありますが、30代、40代の頃のほうがより高く熱心だったように思います。何年か続けてきて諦観のような気持ちもあるのかもしれません。

1.「孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか」 柳沢高志・著 文藝春秋



ミノタケとしては菅前総理はオリンピックはともかく、色々とよくやってくれていた首相という印象で退陣は残念でした。この本は退陣してしばらくしてから発売されて話題になっていた本で、SNSなどでもしばしば取り上げられることもあり興味を覚えて購入した本です。

Googleのサービスに「Google Lenz」と言うものがあって、これは画像を解析してこの鳥はなんて鳥だとか分かったり、色々便利なのですが文章を読み取ってテキストとしてコピペする機能もあります。ミノタケはメモ代わりにこれを使って印象的だった部分を取り込んでおいて時々そこを読み直したりします。読み取り切れなかったり、ルビ部分などが変な位置に文として紛れてしまうようなところはありますがかなり便利です。昔、パソコンにスキャナーをつないでそれでソフト(OCRとか言ったっけな?)を使って文章を読み取るようなのもあったのですが機能は段違いに優秀ですね。

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Lenzで取り込んだ文章を同じGoogleのKeepというサービスを利用して保存しています。何か適当なアプリが無いものかといくつか試しましたが、結局Keepに落ち着きました。シンプルで検索できるのが便利。

孤独の宰相を読んでメモしたいくつかを取り上げてみましょう。
・有権者が喜ぶような政策ばかりではない。後期高齢者の医療費窓口負担の引き 上げをめぐっては、与党内から「選挙に悪影響を与える」と強い反対が沸き起こ った。しかし、「現役世代の負担を軽減させたい」という菅のこだわりから反対 をはねのけ、一定の収入がある高齢者に対して、現行の1割負担から2割負担へ の引き上げに踏み切った。また、長年、先送りが続いてきた福島第一原子力発電 の処理水の海洋放出も、「支持率を下げる」と消極論が根強かったものの、菅 「自分がやるしかない」と決断した。
・国会議員になった菅は、こんなことを感じたという。
「国会議員になって、まわりを見ると東大とかハーバード大を出たような経歴を 持つ人ばかりだった。でも、自分の主義主張を最後まで貫く人はいないんだなと 気付いた。最後は自分で判断できず、流れに身を任せる人ばかりなんだよね」
銀の匙(さじ)をくわえて生まれてきた二世議員たちとは同じにしてほしくない。自分 の腕一つでのし上がってきたという強烈な自負と意地が、菅にはあった。
しかし、衆院選を控え、与党内では、窓口負担を1割から2割に引き上げる対 象について、できるだけ限定的にすべきとの意見が大勢だった。投票率が高い高 齢者の反発を恐れたからだ。しかし、菅は「高齢者にも相応の負担をしてもら い、現役世代の過重な負担を軽減するべきだ」と頑として譲らなかった。 私にも、その強い決意を語っていた。
「若い人たちは、お金がなくたって負担しているんだよ。だから、払える高齢者 には、払ってもらおうということだ」 「与党の反対が根強いですが?」
「与党は『選挙が近いから』と反対するけど、それは間違っている。国民は説明 すれば、きちんと分かってくれる」
「医師会が反発しますね?」
「どうでもいいんだよ、そんなことは」
政治家なんで色々闇な部分もあったりするのでしょうけど、この本を読んでいると自分の名誉とか、周囲の軋轢とかそういうのは優先順位が低く「今、必要な事」と思えることを最優先にする実利の人、という菅氏の性格がよく見えてきます。まさに「名を捨てて、実を取る」というタイプの人です。

ちなみに菅さんは現首相の岸田総理とは犬猿の仲、というか性格的に相容れない感じで非常に対称的です。現首相もは実質的で有意な結果をなにか残してくれるといいのですが…。外務大臣としては確か歴代最長の実績がある人ではあるので、その方面で期待できれば…。

菅氏は国民とのコミュニケーション面で足りないところがあり退陣につながったとはよく言われることですが、そういう意味でも裏方で本領を発揮できる人なのかもしれませんね。

2.「50代で自分史上最高の身体になる自重筋トレ」 比嘉一雄・著 青春出版社


50代で自分史上最高の身体になる自重筋トレ (青春新書プレイブックス)
比嘉 一雄
青春出版社
2018-12-21


ミノタケはけっこう前から休日とか、夜勤前とかの時間のある時にストレッチ等するようにしてたのですが、「体脂肪ぜんぜん落ちないな~」とか思って、「あ~、筋肉つければ相対的に体脂肪率落ちることになるのか?」と思いついて腕立てとか腹筋もストレッチするタイミングで合わせてやるようになったんですね。でも、あいかわらず落ちない。この本にも書いてあるように、結局「食べる量<消費するエネルギー」でない限りは何をしようと痩せないんですよね。逆に運動しなくても上記が成立してれば健康不健康は別として痩せる。

この本を読む前に8月にコロナになって自宅待機&宿泊待機してた時期がありました。その時にこの本とは別にトレーニング系の本を読んだんですね(Kindle Unlimitedの2ヶ月100円とかのキャンペーン利用してた。)。そちらで筋肉の効果とか効能を知って、「筋肉って正直関心なかったけど、思った以上に大事だな…」と考えを改めていました。それまでは怪我をしないという意味で柔軟性を重視してました。

この本でも同様に筋肉の大切さはうたっていて、アンチエイジングに繋がったり代謝能力、免疫力の向上が語られていました。この本はいわゆるジムに行って機械トレーニングするような内容ではなく、腕立てや腹筋などの重力や自身の体重を使ったトレーニング法なので簡単に取り組むができます。ミノタケも自宅で済ませたかったので自分のやり方に合ってましたね。この本を読んでからスクワットも加えるようになりました。太ももの筋肉は人間の筋肉でもっとも大きい部分なので、効果が大きいそうですよ。

あとこの本で取り入れたのはタンパク質をより多く取るためにプロテインを飲むようになったことですね。確かに飲み始めてから、以前と同じことしてても筋肉が見る目にわかるようについて来てますね。



↑ミノタケが飲んでるのはコレですね。1回あたり付属してるスプーン4杯が推奨されてるのですがミノタケは3杯に留めています(初めてやることなので)。飲みやすいという評判だったので、最初同じもののパックジュースみたいになっているのをスーパーで買って飲んでみて「イケる」と思えたので飲んでます。

最近、食べる量のほうも律してしばらく経つので少しずつ体重が落ちてきましたね。体脂肪率はあまり変化ないですが…。しかし聞くところによると市販の体脂肪率計は誤差が大きくてあまり当てにならないらしいですね。それじゃあな…とか思いつつ量り続けています。

3.孟嘗君 宮城谷昌光・著 講談社

孟嘗君 全5冊合本版 (講談社文庫)
宮城谷昌光
講談社
2015-01-09



次は小説です。ミノタケは歴史も割りと好きでYoutubeで歴史系の動画もよく観るのですが、中国の春秋・戦国時代にハマってる時期がありました。その流れで当時の人物である孟嘗君が5月5日という自分と同じ誕生日であり、かつそれが理由で殺されかけるという逸話を知って興味を覚えて手に取った本でした。

この小説が抜群に面白く、その後同じ著者の作品をいくつか読んで今も何冊かが「積読」状態です。「重耳」なども面白かったですね。この作品では孟嘗君の育ての親的な存在の”風洪”という人物がヒーロー像として抜群に魅力的で格好いいです。一方で孟嘗君自身は色々お膳立てが整った環境での活動、という印象でもう一つ人物としては立ってなかったなと感じます。その後著者の「孟嘗君と戦国時代」という解説本的な本も読んだのですが、著者は孟嘗君を戦国時代を網羅できる象徴的な存在として作品の中心に据えたようです。そう見ると、主人公の孟嘗君の人物造形がやや浅い印象なのも頷けるように思いました。

この小説では先の風洪に限らず、秦国の法整備改革を行った商鞅やもう一人の「孫子の兵法」として知られる孫臏など時代を彩る代表的な人物が続々と出てきてまさに戦国時代を縦横無尽に描き出されています(風洪自身はモデルとなる人物はいるようですが、ほぼ著者が創造したキャラクター。)。これこそが孟嘗君を中心に据えたコンセプトなのでしょう。私の生まれた時代は戦争が過去になりつつあった時期でしたが、近年は「日本も戦場になるかもしれない」と思わせる空気が漂ってきています。時間をおいてもう一度読んでみたい本です。

孟嘗君と戦国時代 (中公文庫 み 36-18)
宮城谷 昌光
中央公論新社
2021-02-25




4.DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル・パーキンス著 ダイヤモンド社

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ビル・パーキンス
ダイヤモンド社
2020-09-30



「投資ブログなのに投資本の書評はないんかい!!」というツッコミが聞こえそうな気がするので、それっぽい本を一冊。この本は投資というよりは生き方をテーマにした作品という気がしますが、経営者や資産運用に関心が高い人にも多くの影響を与えたことで話題になった本です。ミノタケもそのような話を耳にして手に取った一冊でした。手に取ると言いつつ、実際は電子書籍サイトでポチッとしてるわけですが。

なかなか刺激的なタイトルですが、著者は考えなしに「宵越しの金は持つな!」と言っているわけではなく、寿命をまっとうするのに必要な資金を確保することは重要であり前提であると語っています。ではなぜ「ゼロで死ね!」と言ったタイトルなのかと言うと、元気な時に必死で働いて貯めたお金の多くを遺したままに亡くなる人間があまりに多いという現実のためなのです。また、以下のようにも非合理的なお金の使い方を例えています。
こんなふうに死から目を背けているから、いざ死が眼前に迫ったときに、ほんの数週間の延命に数十万ドルもの大金を費やすことになる。

その金は、若い頃に何年、何十年も懸命に努力して稼いだ金だ。 病床に伏して身動きもとれなくなった状態で過ごす数週間のために、健康で活力に満ちた時間を何年分も費やしたのだろうか?

これが非合理的でないというのなら、私には何がそうなのかわからない。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金をす べて使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間 を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。

100万ドルの資産を残して死んだら、それは100万ドル分の経験をするチャンスを逃したということだ。たとえそれが5万ドルだとしても、5万ドル分の経験をするチャンスを逃したということになる。

それでは、最適に生きたとは言えない。
非常に説得力がありますね。年を取ってからの時間と若い時の時間の価値がどちらがよりあるのか?という問いに若い時に重きを置くと答える人は多いでしょう。それが分かっていながら、人は年をとって働けなくなってからの時のために若い時の時間を消費してお金を貯め続けるのです。

でもこれも分かる話です。働けなくなってお金が稼げなくなったらどうしよう、という不安が大きいのです。その不安を過剰に見積もって必要以上にお金を溜め込んでしまうことを問題視してるのが著者の主張なのです。

この本では他にも死んでから財産を分与するよりも早めに資産を贈与することの価値。若い時にリスクを取る価値。健康悪化の影響は福利的に増えていく、など示唆に富む話題が色々語られています。もう一箇所だけ引用しておきましょう。
死の床にいる人を見れば、それが正しいとはっきりとわかるだろう。

老衰し、身体を動かすこともできず、チューブで栄養をとり、排泄も自力ではできない。そんな状態では、人はそれまでの人生の経験を思い出すこと以外ほとんど何もできない。 プライベートジェットを自由に使えたとしても、もうどこにも 行けないだろう。貯金が100万ドルあっても、10億ドルあっても、残された人生でその金を使ってできることはほとんどない。

また、旅行に行くことを考えてもよくわかる。 旅行を楽しむには、時間と金、そして何よりも健康が必要だ。
ミノタケにとってもとても有益で勉強になる本でした。時間の使い方、価値について深く考えてみたい、参考にしたい、という方にオススメできる一冊です。

他にも取り上げたい本がありますが、長くなってきたのでここまで。後編としてまた何冊か書きたいと思います。

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こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。今回は表題がすべてなのですが、「ブックオフのアプリは結構使える」というお話です。

ミノタケはしばらく前からブックオフのアプリを使い始めたのですが、最初は会員カードを持ち歩くのが面倒で、「アプリがあるならそっちに移行してアプリで会員証表示するほうが楽か」というシンプルな理由からでした。

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ブックオフアプリのトップ画面。アプリを立ち上げると即会員のバーコード画面が出る。

「商品」という項目があるのは気付いてたのですが、当初はまったく利用する気もなく、もっぱら会員カードの表示用途としてアプリを使ってました。

ミノタケは古本を実店舗ではブックオフ、ネットではAmazonで買うことが多いのですがAmazonは古本の値段に「送料350円」とか加わることが多いです。

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Amazonの古本の販売例。トップは送料がかからず485円。二番目のは277円+送料250円で合計価格527円となる。

ふと思いついてブックオフのアプリを開いてる時に「商品」の項目を見てみたのですが受取りを「店舗受取り」の形にすると送料がかからないことに気づきました!


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自宅へ郵送ではなく、店舗受け取りの形にすると送料が無料に!

ブックオフが普段使っている商品の配送インフラに載せることで送料無料を実現してるのでしょうね。ブックオフ自体はミノタケの生活圏にたくさんあるので、受取りに困ることありませんし、Amazonでは古本の価格自体は「1円」「10円」とかでも送料で高く取られるような価格設定も多いので文庫本などの購入などがはかどりそうです。

というか便利なものだから最近ブックオフのアプリを使ってちょこちょこ古本を買ってしまっています(笑)

「欲しい古本あるけど、近所の古本屋にはないしAmazonだと高くつくな~」と思っている人には検討の価値ありだと思いますよ。

おかげで「投資」の視点で見てもブックオフが気になってきました。現状、アプリ自体もそうですが、アプリを使った購入の店舗受取りは店員が紙で出力した記録を見て確認するなど洗練されてない感じがありますが、システムの更新時にそのあたりも洗練されていくでしょうしちょっと調べていきたいと思っています。店舗自体もカードやフィギュアなど色々な商品を取り扱うようになり、以前の「古本・中古CD、ゲームソフト屋」というイメージからだいぶ変わってきていますね。




ブックオフで最近買った本。Amazonで買うより少し安く購入できました(^^)。メタバースっていまいちピンと来てないのですが、この本で理解を深められるといいなぁ。

こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。ふと興味をもって図書館で借りて読んだ『世界「倒産」図鑑』(荒木博行・著/日経BP社)が思った以上に面白く、株式投資の面でも参考になるかもと感じたので感想を書いてみようと思います(^^)




この本は過去に倒産の結末を迎えた名のある企業達のその倒産に至る道を描き、それを材にいかに自分たちの教訓、学びに出来るかをテーマに描いています。その企業数25社!国も日本国内からリーマン・ブラザーズ、コンチネンタル航空、MGローバーなどの欧米国もとりあげ多彩で時代も明治~昭和を駆け抜けた鈴木商店から、平成に立ち上がり消えていったエルピーダメモリまでとバラエティに富んでいます。

手に取ると分厚く大きめなサイズの本で「借りている間に読み切れるかな?」とやや不安でしたが、紙が厚めで1社あたり簡潔にまとめられていてスラスラと読める読みやすい本でした。

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各企業の栄枯盛衰が描かれるのですが、いくつか印象的だった言葉を抜き出してみます。

・そうならないためにも、私たちは常に「学習気質」を同時にインストールしておく必要があるのです。つまり、「分析できないことにはチャンスがある。 失敗を通じて学習していこう」というスタンスです。(~ポラロイド「分析体質」が行き過ぎて倒産~より)

・過去の成功を受けて、当面は収入に困らない仕事がある。そしてその収入をベースにしながら、養うべき家族がある。しかし、中長期的には技術転換があり、その仕事がなくなる可能性がある……。こんな風に置き換えてみる と、この意思決定の難しさに対するリアリティを感じられるのではないかと思います。(~コダック 希望的観測を抑え込めず倒産~より)

・私たちは、結果が良い時ほどプロセスにこだわらなくてはならないのでしょう。(~山一證券 プロセスを軽視しすぎて倒産~より)


株式投資というより、自分たちが取り組む仕事や生活する上でも参考になりそうな、反面教師に出来るような内容がありました。他にも英会話のNOVAの社長の豪華すぎる社長室とか、「こういう会社に投資したらダメだな」「こういう所に着眼するといいのか」と思えるようなヒントがたくさん載っていて、期待以上に楽しめました。

書いたように一遍がスラっと読めるボリュームなので、読みやすくオススメです。著者の他の本にはどんなのあるのかな?と興味を覚えました(^^)。まぁ読みかけの本や積んでいる本もあるので手が回りませんけど^^;

あとがきの「おわりに」のところも良かったです。

・本書に取り上げた25社を敢えて乱暴にまとめるとするならば、これらの企業はある重要なターニングポイントにおいて「戦略的」ではなく、「短絡的」になってしまっていた、と言えるからなのです。そごう、山一證券、ゼネラルモーターズ、鈴木商店…洋の東西や時代を問わず、重要なタイミングで「短絡的」になってしまうとそれが致命傷になりうることを、これらの事例は私たちに教えてくれました。

明確なビジョンや理念を持ち、それにそって愚直に地道に取り組む…会社も人も、そういうことが大事なのでしょうね。個人的には前に辞めた会社もまさに短絡的な動きをしているように思えて呆れて辞めていたなぁ(笑)自分自身も気をつけねば。

「FIRE」に興味ある方は良ければこちらも…



LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界
マシュー・D・ラプラント
東洋経済新報社
2020-09-01


こちらは「世界倒産図鑑」を借りたことで、読みかけとなってしまった本。対して大ボリュームで難しい用語もあったりミノタケにはヘビーな一冊ですが、面白くなってきたところだったので続きを読むのが楽しみです(^_^)

こんにちは愛車が故障でここ10年でないくらいに凹んでいるアラフィフ独身介護士のミノタケです(涙

早期退職、経済的自由(Financial Indepence:略してFIともいう)なんて言葉に興味を覚える人は多いと思います。「FIRE」という言葉はここ数年でよく耳にするようになりましたね。FIに早期リタイアの意味であるRetire Earlyという言葉がくっついたものだそうです。FIかつ早期リタイアを実現することさして「FIRE」というのですね。若い人を中心に聞かれる言葉です。

ミノタケの場合すでに若くないのもありますが、喉から手が出るほどFIREしたいわけではないですが(減らしたいとは思うけど、仕事が嫌いなわけではない)、大いに興味はあります。どちらかというと仕事を減らして働き続けるようなセミリタイアが理想なミノタケですが、そういった今を時めく人気ワード「FIRE」本の一冊である「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」という本を読みました。




ちなみにカドカワ:9468の株主優待(1年以上保有で権利獲得)で電子書籍のギフト券を利用して購入しました!タダで?本をゲットできるの最高!!カドカワは本の他映画のDVDやら色々選べるので優待銘柄の一つとして面白いですよ(^^)。映画の前売りチケットのギフト券なんかも選べます。

で、件の本ですが個人的にかなり楽しめましたね。経済的自由やFIREを目指す話はよく見聞きします。インデックスファンド投資や4%ルールの話など既知の情報も多いですが、この本の特徴はリタイア「後」の具体的な生活ぶりや、リタイア生活を支える株式市場の暴落などリスクに対する対処「現金クッション」「利回りシールド」の話などが新鮮でした。

4%ルールについてかんたんに説明すると、株式などの資産のうち毎年「4%だけ」切り崩しながら生活すれば、その後の株式市場の成長などで30年間は元本を減らさずに生活し続けることが出来る、という手法です。

これはバックテストなどもされてある程度立証されている手法です(とはいえ95%の成功率で5%は失敗してしまうらしい)。この4%には「投資元本」と、「時価総額」の2つの基準値があってどちらでも良いそうです。つまり資産の4%が年間生活費に相当すれば一生働かずに生活できるというわけですね。4%すなわち1/25ですから、ミノタケで言えば15万/月、年間生活費が180万を想定していますから180万円の25倍の4500万円がリタイアの目標額となるわけですね(年金などで補填できる部分があればそれだけ減額できる)。

この理論に従えばミノタケは例えば楽天VTIか同VTを4500万円分保有できればFIREできるというわけです(^^)。


さて、少し触れましたがこの4%ルールには穴があって5%は失敗する(資産が途中で尽きてしまう)ということも立証されているのですが、その5%を回避する手段がいくつかこの本では取り上げられていてその中心となるのが「現金クッションド」と「利回りシールド」なわけです。

これは言ってしまえば株式市場の暴落などで資産が目減りした時に資産を切り崩すのを避けるために、これとは別に一定の現金(年間生活費5年分)を用意するということなのですが5年分というと大きいですよね?ミノタケで言えば180万円x5年で900万円になってしまいます!

そんな大金を寝かせておくのはナンセンスというわけでここまで用意しなくて済むようにするのが「利回りシールド」すなわち配当金です。筆者はインデックスファンドや債券投資がメインですが、VYM(だったかな?)と言った高利回りETF、優先株のETFなどに投資し、配当利回り(相当金)を上げているそうです。これで仮に3%の利回りを確保しておけば後は1%を補填すれば済むということになります。ミノタケで言えば225万円まで減額出来ます(900万円÷4)。ミノタケの生活防衛資金がほぼ相当しますね(^^)。

他にも「地理的アービトラージ」と言った筆者独自の造語がいくつか出てきます。この本ではリタイアして世界中を旅して1年、戻ってからかかった費用を再計算してみたら普段の年間生活費より安上がりだった!という体験が驚きとともに描写されるシーンがあるのですが、これは物価の安い土地で生活することで年間生活費を抑えることができますよという、これまた4%ルールの欠点を補う手法の一つとして語られています。

フィリピンやベトナムなどで生活すれば低コストだよという話は聞きますが、日本の場合は物価の上昇が停滞している国家ですからそのまま適用(言語の問題もありますしね。こう考えると英語が使えるというのは大きいですね)するわけにも行きませんが、このような話がいくつもあって面白かったです。

この本の筆者は50歳や60歳でリタイアしたのではなく30代でリタイア(だからFIREなのですが)したのでどちらかという若い人にむけた本ですが、私のような中年(以上?)の人間にも大いに参考になる本でした。筆者はリタイア後は世界中を旅しながら生活しているようですが、子供がいるような家庭でも同様なリタイア生活はできるの?なんて疑問に対する回答例も上がっていますので若年ご夫婦でFIREを目指している方も参考になるかもしれません。



次はなんの本を読もうかな。「Factfulness」も読みかけなんだけど、エミンさんの新しい本も気になってるんですよね。電子書籍化しないかと様子を見ています。



ミノタケの場合、4%ルールで考えるのであれば65歳以降であれば年金で最低76,692円確保できるので、2200万円(88万x25倍:=180万円-年金92万)あれば良いということになりますね(^^)


こんにちは独身アラフィフ介護士のミノタケです。今日はこれから夜勤ですが、昨日まで連休だったので道の駅で趣味の車中泊をしてきました。夜間の車内は2,3度から零下くらいまで冷え込みましたが自分なりに防寒対策をガッツリやっていたので、なんとか眠れましたよ(^^)

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さて、この休みでやっと件の書、エミン・ユルマズ氏著「米中新冷戦のはざまで日本経済は必ず浮上する」(かや書房)を読了できました。新年一冊目の読書です。あらためてみると凄くタイトル長いですね(笑)。これに加えて「令和時代に日経平均は30万円になる!」というサブタイトルまで付いています。どんだけ情報詰め込むの!?

私は米国株(および米国株中心のインデックス・ファンド)をメインに投資をしています。しかしTwitter上でやたら日本株に強気なエミン・ユルマズ氏の発言に、「どうしてこの人はこんなに日本株に強気なのだろう?」と興味を持ち前著を読むところから始めました。

それでも強い日本経済!
エミン・ユルマズ
ビジネス社
2019-11-15

この本でも「新冷戦」「ジャポニスム」というキーワードは出てきて、今回の新著でも両テーマは大きくページを割いています。ちなみに投資の面で興味があるのでしたら、前著のほうがより具体的でオススメかもしれません。

新著のほうは投資という側面より、より大きく世界経済の流れや価値観の変化など俯瞰的な視点から描かれています。ただ、これらのテーマは投資の材料・ヒントにもなるので、私自身は大いに参考になりました。

今回の本でも最後の章で投資をテーマにしています。個人的感想ですがなんとなく編集さんから「投資にしぼった章を一つつけてくれ!」ってお願いされたような付け足し感があります(^^)。この本では著者自身はもっと大きな世界的な流れを伝えたいのを感じました。

新しい本ですし、あまり内容をネタバレするのは著者の利益を損ないますのでほどほどにしておきたいと思います。私自身が興味を持った「日本株に強気な理由」にも連なる「ジャポニスム」に触れるに留めたいと思います。

ジョポニスムとは19世紀後半にヨーロッパを中心に起こった日本美術のブームです。日本製の器など輸出品の包み紙として使用された浮世絵を見た西洋人が「え…!?何これトレビアン過ぎる!!」と萌えまくったワケですね。印象派絵画で有名なゴッホなどがパクりまくった絵を沢山描いています。人物中心に描く西洋の絵画(元々は宗教画から始まってますからね)に比べて自然・風景をメインテーマとする物が多い(役者絵などもありますが)日本の浮世絵は、面ではなく線で形を描くその手法もあいまって新鮮だったのでしょう。

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浮世絵クール過ぎる!!」とばかりにゴッホさん、背景に日本画の模写を描きまくる。
そんな一大ブームはおよそ50年続きました。著者はそれと同様な一大ムーブメントが今起こり始めているのではないか?と語っています。

パッと頭をめぐらせるだけでもポケモンやマリオなどのゲーム、日本のアニメーションなどが浮かんでくるのではないでしょうか。現在はそれに留まらず、日本料理も海外で人気です。また日本を拠点に衣服などを作ったりしたほうがトータル的に見て結局安く上がりしかも、付加価値があるということで利益も出るという判断から国内の会社に限らず日本を拠点に製造工場を持つ動きが出ています。勤勉であり完璧を求める日本人の志向が評価されているわけですね。これはコンピューターなどの製品なども含まれます。

また物価の安さも手伝ってますが、観光業も盛んです。これは海外の人が日本に興味を持っていることの表れで、日本のコンテンツにはそれだけの価値・魅力があるということですね。そしてそれへのアクセスを容易にするためのインフラ(道路・交通)が日本は非常に充実しています。

私達日本人にとって当たり前に感じるようなことが、海外では驚きを感じさせることが結構あって、日本中どこを行っても整備されている道路事情というのもその1つでしょう。

私の住まいの近くにも現在リニア駅が建設中です。「こんなん誰が乗るんだ?」とか思ってましたが観光の面で考えてみると利便が良くなるしリニア自体も大きなコンテンツになり得ますね。

これに「新冷戦」の要素も加わり、日本という地理的価値もあって日本株への強気につながってくるわけです。

私は読んでいて主観的な部分もあるかなーと思いつつも「う~ん、なるほど」と思いました。個別株は難しいので少し日本株のインデックス・ファンドを買うのも悪くないかなと思いました(^^)。またソフトバングループの株も「ここも新冷戦を背景にした強気株とも考えることができるな」ともちょっと思いました。

少し嫌味な見方になってしまいますが、「エミンさんみたいな日本株に強気なアナリストがいるのは、日本株式市場界隈の人にとってはありがたいよな~」とも思いました。「都合がいい」と言ってはなんですが。


とはいえエミン・ユルマズさんの本を読んで凄く勉強・参考になりましたよ。今回は投資面より各国家間のパワーゲームの様相とかそういった側面が強いですが、それがとても面白かったし興味深かったです。著者の「日本の皆さん、もっと自信をもって!強気で行きましょうよ!!」というメッセージを強く感じました。

非常に中身が濃く、読み応えがありました。日本の行末に関心があるならオススメの一冊です!


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