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こんにちはアラフィフ独身介護士のミノタケです。

「凡人が長期的に投資を続けていくために」という意味では、しばらく前に書いた記事「凡人には「効率的な投資」など2の次で良い」で書いたことにも通じる話です。



今回の話は「アラフィフ辺りの中年貧乏投資家は節約はそこそこにしたほうが良いと思うよ」という記事になります。

ひと頃のFIREブームも落ち着きを見せてきましたが、収入の乏しい人が収入を増やす方向に舵をきることなく、いわゆるFIRE(早期リタイア)やセミリタイアを目指すのではあれば支出を抑えた生活をしていく「節約」は重要な要素となります。

20代の方ではマレでしょうが、30代~40代でそのような条件でいわゆるセミリタイアやFIREを実現した人々の多くは実にストイックな節約を実践してリタイアに至っている事例が多いです。まさに「爪に火を点す」ような生活の実践者たちでしょう。

「自動販売機でジュースは買わずに水筒持参」「車は保有しない」「階段は(無料で健康を維持するための)資源」といった言葉が並びます。最後は究極すぎる悟りの境地のような言葉ですが、上記のような方々はあらかた実践してきていることでしょう。




などなど

対してアラフィフの域にさしかかった人々(ミノタケもこのブログを書き始めた頃は49歳でしたが、あと何年かするとアラカン、アラ60'sになってきますが笑)は、節約の実践に関してはほどほどに留める。自身の身体のメンテナンスや保護にいくばくかの資金を振り向ける(自身の体調維持管理に向けて投資する)ようにしたほうが良いとミノタケは考えます。

アラフィフで資産形成途上の方であれば現役でバリバリ仕事をしていることでしょう。ミノタケもフルタイムで介護職を続けて12年目…だったかな?11年目かもしれないですがおおよそそのくらいです。

この歳になってくると否応なく自覚させられるのですが、若い頃の回復力はもうありません。夜勤明けでそのまま遊びにいったり、どんだけキツい仕事をしても一晩寝れば大丈夫!というわけにはいかないのです。ミノタケは具体的にどんなことにお金を振り向け始めるようになったのかと言えば…

1.キツいな、今日は体調がもう一つだなと思った場合。→車通勤(普段は徒歩+電車)
2.夜勤明けでスーパーがまだ開いてない、吉野家等(8:00開店)もまだの時間。翌晩も夜勤。→コンビニ弁当
3.喉が渇いたが、水筒の用意がない。あるいは水筒を飲みきった。→自販機やコンビニでペットボトル購入。

などです。一般に節約を実践するのであれば避けるべき支出となるでしょう。

1.はガス代は電車賃とほぼ相殺できるとはいえ、駐車場代が余分にかかりますし支出の増大です。2.も買うのを我慢して自炊すれば安上がりでしょう。3.も言わずもがなで我慢して帰宅してから水分補給すれば間に合います。

では、なぜそのような支出をするようになったのか?

1.は体調維持のためです。体力の温存をはかり、疲れを溜めずに今の仕事を長く続けられるようにするための配慮です。
2.も時短にお金を投じることで睡眠時間を少しでも多く確保するためです。これも健康維持に繋がります。

「コンビニ食そのものが健康に悪いのでは?」というツッコミは免れないですが…しっかり休めれば自身の代謝機能で自浄作用が働いてくれるかな?

3.も脱水防止で体調維持目的となります。介護の仕事はなかなか激務で利用者の水分摂取量には気を使いながら自身の水分補給は忘れてしまう…ということもままあります。気がついた時には補給したり、仕事を抜けてから補給したりしますが、帰宅中に「あ、水分摂ってない!」となることもしばしばです。

こちらも「夜勤したり、シフト制の介護職そのものが健康に悪いのでは…?」という疑問が生じますね(笑)ただ介護は身体を動かしまくる(有料老人ホームのようなある程度大きさのある施設なら一晩で2万歩くらい歩いてしまいますよ)のでボディメカニクスを利用して足腰を痛めない動き方を心がければ良い面もあると言えます。

要するに健康の維持管理を目的とし、長期的に仕事しながら収入を得続けることを優先しているのです。小さな支出を惜しんだことで、大きな怪我や障害に繋がりかえって大きな出費(入院治療代など)をともなう結果につながることを恐れているのです。

若い時(まぁ30代、といったところでしょう。40代も含めていいかなぁ。)は少々無理したところで、自身の代謝能力でリカバリーが利きますがアラフィフとなってくると取り返しのつかないダメージに繋がりかねません。少々の支出を惜しんで、かけがえのない資産(健康・体力・能力)を失ってしまっては元も子もないとミノタケは考えます。

これらのことで当然投資に振り向ける資金は減るわけで、それだけ資産形成は遅れます。しかし凡人投資家の最高の資産形成戦略は時間を味方につけることです。「長期的に投資を継続する」バックボーンを保持することに最大の優先順位を振り向けることこそが結果につながる、とミノタケは思うわけです。

もちろん民間保険の最小化や格安ケータイ(格安SIM)、散髪は1000円カット(今は1200円になってしまいましたが)、車は軽自動車にするなど「この支出は外せない!(ミノタケで言えば車の所有)」という支出はしますができる節約はいままで通り実践しています。

何事も功罪あいともなうのがこの世のことわりです。皆さんはどのように考えますか?

若い人たちもあまりにも無理を重ねると取り返しのつかないこともある、ということも多少は頭に入れておいても良いと思います。それぞれが自身に合う形で投資を継続していければ良いですね。


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ビル・パーキンス
ダイヤモンド社
2020-09-30


最近は資産形成という意味では逆説的なこのタイトルにひかれ、読んでいます。まだまだ序盤ですが興味深い内容ですよ。